【報告】PAJ東日本大震災復興支援プロジェクト

日本パラリンピアンズ協会(PAJ)の取組のひとつである、「PAJ東日本大震災復興支援プロジェクト」についてご報告します。

これは、青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県仙台市の障害者スポーツ協会が実施する全国障害者スポーツ大会の強化練習会や合宿などにPAJ会員が参加し、一緒にスポーツをしたり、語り合ったりしながら、東北地方の選手たちと交流を図っていこうというものです。

昨年度、福島県に試験的に2名が訪問し、練習会に参加させていただいたところ、予想以上に好意的な声をいただきました。そのことで、この活動の意義を再確認し、継続的に取り組んでいくことをPAJの活動のひとつに定めた次第です。

今年度におけるプロジェクト実施第1弾として、8月25日と26日に福留史朗PAJ執行委員が仙台市と福島市を訪問しました。その報告を掲載いたします。

選手にアドバイスを送る福留PAJ執行委員

皆さんこんにちは。運営委員福留史朗です。

私は昨年に続きパラリンピアンズ協会「東日本大震災復興支援プロジェクト事業」で、8月25日に宮城県仙台市、26日に福島県二本松市で実施された全国障害者スポーツ大会陸競技指導に行ってきました。両会場とも高温下での練習でしたが選手、スタッフ、応援の家族が一体となった充実の練習会でした。

 

【仙台会場】
仙台会場の参加者は約40名で特別支援学校の生徒など若い選手が多く、中にはかなり高いレベルの選手もいました。しかし、学校に部活動がなかったり、練習時間が短いなど各県共通の課題がここにもありました。
ランニング指導は重心の移動方法、インターバルトレーニングのポイントを伝え、またグラウンド内を走りながら、アドバイスを送る私についてくる手話通訳さんは疲れたと思います。また、日本レベルの400m選手との出会いもありました。彼は400mで47秒台の記録を持つ選手で、視覚障がい選手の伴奏者でした。彼のようなレベルの選手が全国障害者スポーツ大会(全スポ)で伴走をする例は少ないと思います。私は即座にパラ選手の伴走をしてほしいと思いました。地方の傷害者スポーツはこのような情熱をもった皆さんに支えられています。私は今はほとんどなされていない、地方スポーツ協会と日本障害者スポーツ協会や中央競技団体の情報交換機会の充実が今まで以上に必要な時期に来ていると感じます。

【福島会場】

福島会場の参加者は約60名で仙台会場同様に若い選手が中心でした。昨年も練習会に参加していることもあり、スタッフから「アップの方法についてアドバイスを」と依頼を受け、選手にはアップの意義、方法、時間などを実践を交えて説明しました。また、選手の家族からはシューズの選び方についての質問もありました。
両会場とも最後の挨拶で「ロンドンパラでの日本選手の活躍に期待してください。」「2020に東京オリンピック、パラリンピックが開催された時は皆さんが中心選手です。」とエールを送りました。両会場とも大粒の汗を流しながら、懸命にトレーニングに励む選手、それを支えるスタッフ、家族の姿に、大震災、原発事故に負けない強い意思を感じました。帰りの新幹線で、被災地の皆さんが、住み慣れた地域で、仲間一緒にスポーツが楽しむことが当たり前に出来るには、どのくらいの時間が必要だろうかと考えました。

ロンドンパラ前の選手アンケートでもパラリンピアンの社会貢献として、東日本大震災への関わりを上げている選手が多くいました。一人でも多くのパラリンピアンに現地へ足を運んでもらうことが、息の長い支援に繋がると思います。

最後に、私を快く迎えてくださった両県の皆さんありがとうございました。また、いろいろご配慮いただきました仙台市スポーツ協会の畳指様、福島県障害者スポーツ協会、増子様に心からお礼を申し上げます。宮城県、仙台市、福島県の皆さん、10月岐阜で開催される全スポでお会いしましょう。

 

●本事業はスポーツオブハートでいただいた寄付により実施しています。

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